ファッション、ブライダル、エンターテイメントと異なる事業を多角的に運営することで、それぞれの「強み」を際立たせ、互いを補完しあうことによって安定した利益と成長を確保する――それがAOKIグループの事業ポートフォリオ経営です。
ファッション事業以外の売上構成比は既に3分の1を超えており、社会情勢や景気の変化に左右されにくい強固な収益基盤が構築されています。

AOKIのポートフォリオ経営の概念

年代・性別を問わない顧客基盤

AOKIグループの顧客基盤は非常に幅広く、年代・性別を限定しない多彩な顧客層に支えられていることが大きな特長です。たとえば、同じファッション事業であっても、10代後半から60代、70代と幅広い年代向けの「AOKI」と、ファッションに敏感な20代、30代を中心とした「ORIHICA」のように、ブランド別に顧客層を変え、ターゲットを明確に絞ることも、事業戦略上の強みとなっています。
時代が変化し、社会のニーズが多様化しても、多くのお客様と接点を持ち、そのご要望に耳を澄ませることで、AOKIグループはつねに求められるものとサービスを的確に提供していきます。

季節・天候に左右されない事業構成

多くの事業には、繁忙期と閑暇期があり、また天候に左右されやすい業種もあります。しかし、AOKIグループの場合、たとえ雨天で「AOKI」「ORHICA」への客足が遠のいても、複合カフェやカラオケで補完できるうえ、ブライダル事業は半年から1年先の予約を受け付けているため、リスクを分散できるのが大きな利点です。
AOKIグループの多角化経営は、「外部要因による収益への影響を緩和する」効果があり、安定的な収益の確保につながっています。 

マーケットの影響を最小限に抑え、グループ全体の利益を拡大

事業の業績はその時々の景況や市場動向に大きく左右され、成長の時期も事業ごとに異なるものです。ファッション事業の市場規模が縮小傾向にあった2000年代前半は、複合カフェの出店を全国規模で積極化し、エンターテイメント事業を拡大。エンターテイメント事業への投資が一段落すると、改めてファッション事業への投資を拡大しました。
この多角化による「成長事業への集中投資」が、グループ全体としての利益の拡大につながり、景況やそれぞれの市場動向に影響されにくい成長基盤を築いています。

出店数の推移

各事業で異なる特性を補い合い、安定成長へ

多角化により成長してきたAOKIグループですが、その投資の源泉を担うのは、高い営業利益率と潤沢なキャッシュ、安定した成長性を保っているファッション事業です。ファッション事業のスケールメリットを活かしつつ、在庫を持たない資産効率の高いブライダル事業とエンターテイメント事業が効率の部分を補います。
また、設備投資を行った際、その事業の営業利益率が低下する傾向にありますが、他の事業でフォローできるため、成長市場に十分な投資が可能となります。
このように、異なる財務特性を持つ事業が互いに補い合うことにより、AOKIグループは安定した経営を実現できるのです。

営業利益率の推移

  • Point1 AOKIグループの歩み
  • Point3 AOKIグループの人づくり