すべてのビジネスパーソンが、日替わりでスーツを着られる世の中にしたい。――高度成長期の1958年。 私たちAOKIグループは、体を守り、社会規範に沿うだけではない、“装う喜び”を提案するファッション事業の創造に挑戦しました。以来、“人々の喜びを創造する”を事業コンセプトに、新事業への挑戦を続けてきました。常識を突き破る挑戦とイノベーションは、AOKIグループのDNAです。

 

今、私たちは大きな時代の変化に直面しています。少子高齢化の加速、デジタル革命、気候変動問題と脱炭素…AOKIグループは、こうした変化を、脅威やリスクと捉えるだけでなく、お客様をはじめとしたさまざまなステークホルダーの皆様とともにさらに成長するための大きなチャンスにしていきます。なぜなら、時代の変化を推進力に、人々に喜びをもたらすイノベーションに挑戦することこそが、AOKIグループの存在意義だからです。

 

日本に暮らす人々が、より幸福に感じる日々を送れるように。AOKIグループは、多様なステークホルダーの皆様とともに価値を共創する“喜び”のイノベーションで、グループの一層の成長と、社会の持続可能性を実現していきます。

サステナビリティ方針・体制

AOKIグループの経営理念と
サステナビリティの考え方

AOKIグループは1958年の創業以来、「社会性の追求」、「公益性の追求」、「公共性の追求」という3つの経営理念の実践を通じて経営課題に取り組んでいます。これからもAOKIグループの経営理念を基本とし、ここに掲げる「サステナビリティ方針」の下、社会課題解決と企業価値向上の両立を目指します。

サステナビリティ方針

1.

お客様満足、社会課題解決に資する商品・サービスの提供により、社会価値を創造します。

2.

多様性を尊重し、企業活動に関わるすべての人々に、安心して活躍できる場を提供します。

3.

ステークホルダーとの良好な関係を基本に、持続的な成長を目指し、その成果を社会に還元します。

4.

法令を遵守し、規範に基づいた公正な取引により、お客様、お取引先様との良好な関係を維持します。

5.

地域における学校・大学との連携や、次世代の人財育成などを通じ、地域社会の発展に寄与します。

6.

商品・サービスを通じた再資源化、廃棄ロス低減の取り組みにより、 環境負荷の最小化、地球環境の維持に貢献します。

7.

企業情報の適時・適切な開示と対話を通じて、株主・投資家の皆さまの信頼に応えます。

サステナビリティ経営体制

マテリアリティとKPI

AOKIグループは、SDGsをはじめとした国内外のイニシアティブや、ステークホルダーからの期待、当社グループとしてのありたい姿などを踏まえ、6つの重要課題(マテリアリティ)とKPI・目標数値を策定し、達成に向けて取り組んでいます。今後も、これらに基づいて事業活動を通じた取り組みをさらに推進し、当社グループの中長期的価値を向上させるとともに、社会全体の持続的成長に貢献していきます。

業態開発・イノベーション

商品・サービスを通じた
新たな価値の提供を

考え方と活動方針

「人々の喜びを創造する」という事業コンセプトのもと、常に時代の一歩先を見つめて新たな業態開発とイノベーションに挑戦し続けてきたAOKIグループ。私たちは、これからもお客様の多様化するニーズや環境問題などの社会課題解決を視野に、新たな業態・商品・サービスを開発していきます。

KPIと目標数値(2030年度)

環境配慮型商品の開発・発売件数

累計50

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶各事業の商品開発等:13件
 

  • ファッション事業:再生繊維利用製品等の開発12件
  • アニヴェルセル・ブライダル事業:パンフレットのデジタル化による紙資料削減
  • 各事業における環境に配慮した商品・サービスの開発

⼈財

⼀⼈ひとりに働きやすさ・やりがいを

考え方と活動方針

私たちはAOKIグループらしい商品・サービスを創造していくために、従業員がやりがいを持って輝く環境が大切だと考えています。そのために一人ひとりの異なる個性に注目し、指向や能力に応じたキャリア形成を支援すると同時に、人財の多様性を最大限に活かす風通しの良い組織文化の醸成に努めていきます。

KPIと目標数値(2030年度)

女性管理職比率

20%以上

(課長職以上)

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶グループ全体:4.0%
 

  • AOKIホールディングスで「えるぼし認定(3つ星)」取得
  • グループ各社で社外社労士の女性活躍アドバイザー活用
  • 先進企業との情報交換実施
  • 男性の育休取得推進

KPIと目標数値(2030年度)

正社員一人当たり教育訓練費

80千円以上

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶グループ全正社員平均:1人当たり37千円
 

  • 大学教授を招いた社内ビジネススクールの開催
  • AOKIグループラーニング(eラーニング)の活用
  • 社外セミナーへの派遣
  • 費用補助による公的資格の取得推進

KPIと目標数値(2030年度)

従業員満足度(組織サーベイの結果)

4.0以上

すべての項目(充実、教育、連帯感、信頼、公正)

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶グループ全体の5項目平均:3.8
 

  • 取り組み強化に向けて新たなサーベイシステム導入(2023年度運用開始)
  • 人事制度改定による公正な評価
  • 労働環境の整備・向上

KPIと目標数値(2030年度)

ストレスチェック結果

高ストレス率

6.0%未満

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶グループ平均:9.0%
 

  • 産業医や相談窓口などの継続的な周知徹底
  • 残業時間削減に向けたきめ細かな取り組み実施

環境

地球環境に優しさを

考え方と活動方針

AOKIグループは、お客様の喜びを最大化していくために接客やサービスの質を高めると同時に、省エネ型店舗の導入など、地域社会や地球環境の“喜び”に通じるCO2削減に積極的に取り組みます。また、お客様が着用しなくなった衣料のリサイクルを実施するなど、お客様、お取引先様とともに環境負荷の低減に取り組んでいきます。

KPIと目標数値(2030年度)

CO2排出量(Scope1+2)

2017年度比1店舗当たり

50%削減

(49.5t-CO2)

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶10.8%削減(CO2排出量88.3t-CO2/店)
 

  • 太陽光発電の新たな設置方法の検討
  • Scope3算出に向けたプロジェクトの推進
  • ファッション事業で不要な衣類を回収する“OKAERI エコ プロジェクト”の推進
  • 廃棄ロスの低減

地域社会

地域に活気と発展を

考え方と活動方針

全国各地に店舗を有するAOKIグループが持続的に成長していくためには、地域社会の活気と発展が欠かせません。AOKIグループは、文化活動の支援やスポーツ振興などに積極的に取り組むと同時に今後は環境保全活動にも注力し、地域社会とともに成長する企業グループを目指しています。

KPIと目標数値(2030年度)

地域貢献活動の実施

地域貢献活動を継続実施

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶AOKIグループ ハーモニーコンサートなど文化活動の推進
 

  • 各種スポンサー契約の継続
  • グループ各社で行なっている地域貢献活動の推進・拡大および情報共有によるグループシナジーの向上

⼈権

責任あるサプライチェーンを

考え方と活動方針

気候変動・人権問題などグローバルな社会課題解決を進めていくために、AOKIグループは商品の企画開発から調達、製造、販売段階まで、素材メーカーや製造委託先および物流会社などと協働して、サステナビリティを軸とした取り組みに一層注力していきます。

KPIと目標数値(2030年度)

CSR基準書の締結数

100工場以上

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶締結数:4工場
 

  • AOKIグループ人権方針の策定(2023年5月)
  • サプライヤー行動指針を策定し、取引先様に送付(65社)

ガバナンス

より健全な経営体制を

考え方と活動方針

AOKIグループは、健全で迅速な意思決定と効率性・透明性を確保するコーポレート・ガバナンスを、企業としての持続的な成長の根幹となる仕組みと位置づけています。そのために絶えざる体制強化に加え、従業員のコンプライアンスへの意識向上に努めています。今後も、株主・投資家の皆様との対話を通じて、意思決定の仕組みや情報開示のレベルアップに取り組んでいきます。

KPIと目標数値(2030年度)

コンプライアンス学習会の受講人数

全グループ社員

2022年度の実績および今後の主な取り組み

▶グループの全取締役が受講済
 

  • グループ全取締役へのコンプライアンス学習会の実施
  • eラーニングを活用した全従業員向けのコンプライアンス教育の実施

KPIと目標数値(2030年度)

通報窓口の認知度

100

2022年度の実績および今後の主な取り組み

  • 社内報などを活用した認知度向上施策の展開