AOKIホールディングスが展開する、3つの事業の成長戦略や最新の取り組みをご紹介します。
店舗施策 売場効率の改善とORIHICA未出店地域への出店強化
商品施策 ウェルネス・スポーツウェア市場への進出とコラボ先の拡大
DX施策 AI技術の活用によるEC強化と店舗業務の平準化の推進
2026年度 戦略目標
( )内は2025年度実績
ショッピングセンター内
立地店舗比率
28%
(26.5%)
売場販売効率
(坪当たり粗利益高)
68万円
(70万円)
ファッション事業は、中期経営計画「RISING 2026」において「現行事業モデルからの転換・刷新」を基本戦略とし、店舗施策、商品施策、DX施策の3つの重点施策を推進しています。
2025年度は、カジュアル衣料の伸長や新規出店の寄与等により増収となったものの、仕入価格の上昇や出店費用等コストの増加により営業利益は減益となりました。
店舗面では、売場効率改善のための改装やORIHICAの計画的な出店継続(20店舗)、商品面では「パジャマスーツ®」シリーズのアイテム拡充や、疲労回復ウェア「リカバリーケアプラス®」シリーズの販売強化に加え、高機能レディースウェア・ブランド「MeWORK(ミワク)」から、さらに機能性を充実させた「神ラクセットアップ」などを展開しました。また、店舗オペレーションの効率化に向けORIHICA全店に導入済のRFID(電子タグ)をAOKI全店へ導入するための準備を進めました。
一方で、スーツ市場の縮小傾向の継続、ビジネススタイルの変化やお客様ニーズの多様化など、市場環境やライフスタイルの変化に対応するため、2026年度は「LIFE&WORK STYLEのAOKI・ORIHICA」へのさらなる進化に向け、カジュアル・レディース衣料の成長を加速させてまいります。また、AOKIは従来の郊外型からショッピングセンター型への店舗形態の転換・刷新を進めるとともに、ORIHICAは計画的な出店の継続によりマーケットシェア拡大と認知度向上を目指してまいります。
ファッション事業は、これからも市場や社会の変化に対応し、お客様の多様なライフスタイルに応える新たな価値創造に挑戦し続けることで、持続的な成長を実現してまいります。
AOKIは、「スーツのAOKI」から「LIFE&WORK STYLEのAOKI」への進化に向け、店舗形態の転換を推進しています。その象徴的な取り組みとして、神奈川県川崎市の商業施設「ららテラス武蔵小杉」にショッピングセンター型の新フォーマット店舗を出店。ビジネス、カジュアル、レディース商品をバランス良く展開し、多様化するお客様のニーズに応えるとともに、新たな顧客層との接点拡大を進めています。
全事業出店コスト低減と投資効率向上
不採算店舗については、基準に従い統合・整理を実施
2026年度 快活CLUB戦略目標
( )内は2025年度実績
都市型店舗
稼働率
60%
(47.9%)
都市型店舗
比率
21%
(15.9%)
都市型店舗
女性客比率
35%
(23.7%)
エンターテイメント事業は、中期経営計画「RISING 2026」において「店舗モデルの進化と客層拡大」を基本戦略として、当事業の共通施策と業態別施策を推進しています。
2025年度は、既存店が堅調に推移したことや新規出店の寄与等により売上高は増加しました。さらに、価格の適正化や店舗オペレーションの改善等を進めた結果、営業利益も増加し、5期連続の増収増益を達成するとともに過去最高益も更新しました。
業態別の取り組みとしては、快活CLUBにおいて都市型店舗(鍵付完全個室店舗)の拡大やコンテンツの充実により客単価の向上と集客の強化を図ったことに加え、コート・ダジュールでは、飲食メニューの強化や各種キャンペーンの開催により幅広い客層の集客に注力しました。さらに、FiT24においては新規会員の獲得強化やトレーニングサポート「スタサポ」の拡大、ならびに快適なトレーニング環境の整備に努めました。
今後も、お客様のライフスタイルや余暇の過ごし方の多様化など市場環境の急速な変化や、競合激化に対応するための差別化など、持続的な成長を見据えた「店舗モデルの進化と客層拡大」に向けた取り組みを推進してまいります。具体的には、快活CLUBにおける都市型店舗の拡大推進や多様な利用ニーズへの対応をはじめ、コート・ダジュールでは、カラオケ以外の多彩な利用シーンの提案により客層の拡大に努めてまいります。また、FiT24では、新規出店の拡大を進めるとともに、初心者から上級者までご満足いただけるプランやサービスの提供により、会員数の増加と競合との差別化を図ってまいります。
エンターテイメント事業はAOKIグループの成長ドライバーとして、本中期経営計画の業績を牽引しています。出店・設備投資についても、グループ全体の約6割を集中的に投下することとしており、今後も確かな投資効果を生み出すとともに、市場の変化を的確に捉え、お客様の多様なニーズに応える新たな価値創造に挑戦し続けることで、さらなる成長を目指してまいります。
快活CLUBでは、多様化する利用ニーズに応えるため、鍵付完全個室を備えた都市型店舗の展開を継続しています。2025年度は東銀座や浅草駅前など、アクセス性の高い都市部への出店を強化。外出時の休憩、テレワーク、観光・出張時の拠点など、幅広いシーンで快適に過ごせる空間を提供し、客層拡大と収益基盤の強化につなげています。
既存店投資精微化・効率化による損益改善
ノウハウを活用した新規事業へのチャレンジ
2026年度 戦略目標
( )内は2025年度実績
非ウェディング
売上比率
7%
(6.5%)
※非ウェディング売上比率は、収益認識基準適用前の売上高の比率です。
アニヴェルセル・ブライダル事業は、中期経営計画「RISING 2026」において「実店舗運営に加えてブランドビジネスへ派生」を基本戦略として、経営の効率化による損益改善と、ノウハウを活かした新たな事業へのチャレンジを推進しています。
2025年度は、基幹店である表参道店とみなとみらい横浜店を中心に、婚礼受注の強化と顧客体験価値の向上に取り組み、施行組数の増加と組単価の上昇につなげたことで、増収増益となりました。
ウェディング部門では、販促施策の強化や施設リニューアルの効果などにより婚礼受注が堅調に推移しました。また、新たに発表したウェディングコンセプトのもと、時代の変化や多様化する価値観など現代のニーズにお応えした結婚式をご提案することで、アニヴェルセルブランドの差別化を図りました。また、企業のイベントやパーティーなど法人宴会の非ウェディング部門では、需要の拡大を受けた営業体制の強化や、ブライダルで培ったノウハウなどの強みを活かし、より魅力あふれる商品やサービスを開発することで、非ウェディング売上比率は2026年度目標の7%に対して着実に進捗しています。
2026年度は、自主販促の拡大による婚礼受注活動の強化や法人宴会需要のさらなる獲得を進め、ブライダル市場の長期的な構造変化を見据え、ウェディングの競争力向上と非ウェディング部門の成長を両輪として、店舗生産性の向上と収益基盤の強化に取り組んでまいります。
アニヴェルセル・ブライダル事業は、確かなブランド力と高付加価値なサービス提供を通じて、市場環境の変化を捉えた機動的な事業運営を推進するとともに、ウェディングで磨き上げたノウハウを新たな事業領域へと進化させることで、事業規模の拡大と持続的な成長を目指してまいります。
日本のウェディング市場は今、大きな転換期にあります。定番やしきたりにとらわれず、自分たちの価値観を大切にした結婚式を望むニーズが高まる一方、従来の形式では理想を叶えにくいことを理由に、結婚式を実施しない選択をするケースも少なくありません。こうした変化を捉え、アニヴェルセルでは、おふたりの想いや個性を表現できる新たなウェディングコンセプト「ふたりらしい式って、きっと、ふたりのためだけじゃない。」を策定しました。おふたりの想いがゲストにもまっすぐに伝わり、参加されたすべての方が喜びや一体感を分かち合える結婚式を提案します。新コンセプトでは、ふたりらしさの表現とゲストとのつながりを重視し、衣装やコーディネート、演出に至るまで、お客様一人ひとりの想いを反映した結婚式を提案しています。また、歓談やフォトタイムなど、ゲストとの時間をより大切にできる進行設計にも注力しています。創業以来培ってきたおもてなしやサービス品質を強みとしながら、今の時代の価値観に応える商品・サービスを通じて、結婚式だからこそ生まれる人と人との温かなつながりを創出します。これにより、顧客体験価値の向上とブライダル事業の競争力強化を図り、ブランド価値の向上と事業の持続的な成長につなげてまいります。

